マタニティフード情報

妊娠中のひじきとの付き合い方

日本マタニティフード協会

妊活や妊娠をきっかけに日々あまり考えずに選択していた「食事」の1つ1つが気になってくるという方も多いと思います。
今回は、そんな中で、ひじきとの付き合い方の目安をご紹介していきます。

※この記事は管理栄養士が監修しています。

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妊娠中のひじきの摂取

1週間に2回程度のペースならOKです。

時期オススメ度
妊娠初期
妊娠中期
妊娠後期

オススメ度の理由

ひじきは、食物繊維やカルシウムなど、妊娠中にも嬉しい栄養素が豊富に含まれています。

鉄分が豊富というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、今では鉄分量が豊富な食材ではないと言われています。実は、製法によって鉄分の数値が変わります。ステンレス釜か鉄釜かによって変わるそうです。

ただし、ヒ素が豊富に含まれるので、注意が多量に摂取する場合は注意が必要です。

平成14年度の国民栄養調査によれば、日本人の一日あたりの海藻摂取量は、14.6gですが、これは、海苔や昆布といった他の海藻類を含んだ量です。海藻類の国内生産量、輸入量及び輸出量から、海藻類のうちのヒジキの占める割合を試算したところ、6.1%であり、摂取量の割合もこれと大きな差はないと推定すれば、ヒジキの一日あたりの摂取量は約0.9gとなります。
 一方、WHOが1988年に定めた無機ヒ素のPTWI(暫定的耐容週間摂取量)は15μg/kg体重/週であり、体重50kgの人の場合、107μg/人/日(750μg/人/週)に相当します。FSAが調査した乾燥品を水戻ししたヒジキ中の無機ヒ素濃度は最大で22.7mg/kgでしたが、仮にこのヒジキを摂食するとしても、毎日4.7g(一週間当たり33g)以上を継続的に摂取しない限り、ヒ素のPTWIを超えることはありません。
 海藻中に含まれるヒ素によるヒ素中毒の健康被害が起きたとの報告はありません。
 また、ヒジキは食物繊維を豊富に含み、必須ミネラルも含んでいます。
 以上から、ヒジキを極端に多く摂取するのではなく、バランスのよい食生活を心がければ健康上のリスクが高まることはないと思われます。

ヒジキ中のヒ素に関するQ&A

参考リンク

厚生労働省「ヒジキ中のヒ素に関するQ&A

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この記事のライター

山本一樹 

一般社団法人日本マタニティフード協会 代表
妊産婦食アドバイザー

一児の父。オーガニック系の小売店やECサイトを運営しながら、大手食品会社の新規事業立ち上げサポート、WEBマーケティングに関するコンサルティングなどを経て、妻と共に一社)日本マタニティフード協会を立ち上げる。
マタニティフードマークを日本に普及しながら、妊産婦さん中心のコミュニティを形成し、100人以上のママさん達と様々なプロジェクトを実施中。

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